取得は6年ほど前(!)ですが、その後どう活かせたかなど。
私は学んで良かったと思っていますが、受講料の高さがネックですよね。
迷っている方に向けて書きます。
整理収納アドバイザー2級とは
整理収納アドバイザー2級講座では、
【公式】ハウスキーピング協会-整理収納アドバイザー2級
基本的な “整理の考え方”、具体的な “整理の方法”、実践的な “収納のコツ” を、
事例を交えて詳しく学ぶことができます。
講座はオンラインに加えて、全国各地で開催。1日の受講で資格を取ることができます。
2級認定講座から順に、準1級認定講座、1級一次試験、1級2次審査まで取得すると「整理収納アドバイザー」としてアドバイスをすることが可能になります。
※2級取得では「整理収納アドバイザー」として活動することはできません
2級認定講座について
受講料 24,700円(税込)※テキスト代含む
受講時間 10:00~17:00
講座内容
- 整理の効果について考える
- 現状の整理のレベルを知る
- モノの本質と人との関わりを考える
- 整理を妨げる要因を知る
- 整理収納スキル5つの鉄則
- 覚えておきたい収納の原則
- 整理収納の理論に基づいた実例
上記は公式ホームページの現在の情報ですが、当時も同じ内容だったと記憶しています。
以下は私の受講時のメモを見ながら思い出して書いています。
テキストに沿って理論を学びながら、3グループ(1グループ5人程度)に分かれて意見を出し合って軽く発表をしあう形で講義の大部分が進みます。
堅苦しくなく難しいことはありません。
途中お昼休憩あり。
最終のグループワークで、例に出されるクローゼット収納の写真を見てどのように整理収納したらよいかを代表者が発表します。
白紙に図を書き、なぜそのように整理収納をするとよいのか説明する形。
みなで考えたことを話すので発表が苦手な方でも問題ないでしょう。
最後に各々まとめテストを受けて解散。
テストとはいえ、基本のキの部分だけが出ますので受講すれば2級取得は固いと思います。
公式によると、合格率はほぼ100%とのことです。
受講に必要なテキスト
なぜ受講するに至ったのか
当時は実家にいて環境には恵まれていたけれど、自室にいるとなんだかリラックスできない、イライラする、と思うことが多々ありました。
やらなくてはならないことを目の前にすると、終わらない片付けをし始めてしまったり。
なぜ自分の部屋/家にイライラするのか?
妹と相部屋で、片付けてもあっという間に部屋が汚くなる(どちらかが怠るともうダメ)→やってもしょうがない→そこら中が服やモノで占領される、という状況でした。
私がやっていたのは、服や雑貨を寄せ集めて布をかけて見えなくするという片付け。
なのに、片付けはやればできるしむしろ得意なほうだと思っていました・・・。
気に入って買ったはずのモノが空間の邪魔になる
好きなCDや本は雑多につめすぎて出す気が起きない
服はいくつ持っているか分からない
収納ボックスが色々あって中身は不明
上記のありさまなので、何をするにも時間がかかり目にする度にモヤモヤ。
もったいないし捨てるなんてできないし、部屋が狭いのが残念、くらいに考えていました。
こんまり/ミニマリストのブーム
そんなとき、空前のこんまりブームが起こります。
2010年に発売された「人生がときめく片付けの魔法」をきっかけに著者である近藤麻理恵さんの露出が増え、私も存在を知りました。
が、自分に関係ないと思っていてあまり関心はありませんでした。
現在は改訂版が出ている
数年後、今度は2015年あたりから「ミニマリスト」や「断捨離」という言葉を聞く機会が増えました。
当時の私にとってはこんまりさんが畳み方を丁寧に教えてくれるVTRよりも、部屋のスッキリした様子が一目瞭然で魅力的にうつりました。
この本が有名でよく取り上げられていた
ミニマリストほどの徹底はできないだろうと思いながら、一方で部屋にモノが少ない空間があるのはいいなと感じました。
その時、同時に紹介されていたのが「整理収納アドバイザー」でした。
調べてみると、どうやら片付けの理論を教えてくれるらしい。
理論を理解できれば今よりは良くなりそうと感じ、受講を決めました。
講座当日の感想
初めましての講師の先生と受講する方々15名での講座でした。
年代もさまざま、女性も男性もいました。
片付けに興味がある、という時点で共通点がありますし、みなが片付けの素人ですから緊張感もなく楽しく1日を過ごせました。
肝心の講座は、一つ一つなぜだろう?と考え、理論に沿って積み上げていくので納得しながら進むことができる分かりやすいものでした。
私が受講してよかったと思えたのは、帰ったら一か所でもいいからすぐ実践しよう、それが楽しみだ、という片付けに対する気持ちの変化があったからです。
受講しながら、自分の家ならこうしたらいいな、このやり方真似しよう、と考えられるようになっていました。
理論を知ると自分の中で完結していた思い込みが薄まっていくので、具体性が出てくるのだと思います。
受講後の変化
受講後に部屋を見渡すとたくさんの気付きがありました。
整理収納を学ぶと、モノを適切な場所に収納する必要性を理解します。
まずモノの多さをなんとかしなくては、と行動しました。
例えば・・・
例を書ききれないほど用途が同じものが大量にある
ex.筆記用具、ノート、ポーチ、化粧品、Tシャツ、コート、食器
↓
使っていないもの、使う予定もないものが多い
↓
試しに目についたモノを段ボールに入れて無くしてみる
↓
何の問題も起きない
これが不要なものなのか?と思えてきました。
ただ、ほとんどまだキレイだし使えるし、高価なモノは捨てられないなと思いました。
お金を捨てるようで、壊れたものと汚れたもの以外は捨てられなかったです。
理論を学んで片付け方が分かっても、”もったいない”と思う気持ちは変わらず。
私の場合は特に服が多かったので、どうしたら手放せるか?を考えました
①フリマアプリで売る
②買い取り業者に出す
③欲しい人にあげる
①②はひじょうに効果的でした。
服から小物まで、時間があれば繰り返し実行しました。
売れなくても諦めきれなかったりして、一年はかかりました。
モノはなくなっていき、お金は貯まります。
③に関しては、よほどキレイで求められているならいいけれど、そんなに都合の良いものはあまりありませんでした。
ここまでしてようやく気付いたのが、お金になるなら手放したいモノがたくさんあった、ということです。
以降は、購入時によくよく考えるためムダに買うことが本当に減りました。
また、①~③に出すのも難しい状態であったり手間に感じるものは捨てることができるようになりました。
なかなか、ただ捨てることを選択できる人はいないのではないでしょうか。
片付け慣れていなければ手放す/捨てる基準を持つことは難しいのだと分かる経験でした。
簡単に整理収納の効果を感じられる場所は?
はじめに手を付けるなら文房具エリアをおすすめします!
私がやってみて整理収納の楽しさを覚えた場所です。
一か所にすべての文房具を集める
↓
用途が同じものが複数あるなら一つか二つまで絞る
文房具の総量を減らす
↓
減らした上で一か所にモノ別に仕切りをつけて収納する
一か所に文房具を集めると、用途の同じものがたくさんある意味が感じられないことに気付くと思います。
ハサミはよく使うから二つあってもいい、ホッチキスはめったに使わないから一つでいい、三角定規はまったく使っていないからいらない、など。
仕切りは小さめの空き箱で作りました。
モノを出したら定位置に戻す練習ができます。
文房具自体はそこまで高価ではないため、選別は服に比べるとかなりハードルが低いです。
モノが整理されるとなくしてしまうことが激減して、一つあれば十分、の意味が実感できるようにもなります。
楽しいですし、スッキリするのでぜひトライしてほしいです!
他の場所もこの要領でやってみようと思えます。
2級より上を目指すか?
私はいまのところは2級で満足しています。
片付けの理論を習得し実践する、という目標は十分に達成できたからです。
はじめに記載した通り、2級取得では整理収納アドバイザーを仕事にすることはできません。
学んでみて人に教えてみたい、活躍の場を広げたい、と考えるようになったときに、取得を目指せばよいと思います。
まとめ
整理収納アドバイザー2級取得を通して理論を学び、その後に近藤麻理恵さんの著書を読むに至りました。
使われている言葉とアプローチ方法が異なるだけで、こんまりさんの”ときめき”を基準にした考え方も参考になります。
どんな自分でありたいか改めて考える時間を持つことで、片付ける目標設定がしやすくなりました。
ただモノを減らして美しく収納したいだけではない
好きなモノを大切にできる空間づくりをして、自分が過ごしやすくしたい
整理収納アドバイザーとこんまりメソッド両者から学んで、今は部屋をより過ごしやすい環境に整えることが叶いました。
受講への不安が払拭できていたらよいのですが、どうでしょう?
私としては受講料は高い、ただ受講する価値はあった、というのが結論です。
受講料は待っていても劇的に安くなることはないだろうとも思うので。
この記事のトップで使っているのは、私のテキストです。
画像で見ると色が変わっているのがわかるほど年季入ってますねー。
本も断捨離してますが、これは残してました!
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!