展覧会

【展覧会感想】「ソール・ライター展」「平間至展」ヒカリエホール 

文化村が大規模改修をしている関係で、ヒカリエで両展覧会を観てきました!
はじめての場所で観る展覧会は新鮮でどちらも良かったです。

展覧会情報

ソール・ライター展

開催期間:2023/7/8(土)~8/23(水)※休館日なし
開場時間:11:00-20:00(最終入場は19:30まで)
会場:ヒカリエホール ホールA(渋谷ヒカリエ9F)
主催:Bunkamura、読売新聞社
入館料:一般1,800円

平間至展

開催期間:2023/7/8(土)~8/23(水)※休館日なし
開場時間:11:00-20:00(最終入場は19:30まで)
会場:ヒカリエホール ホールB(渋谷ヒカリエ9F)
主催:Bunkamura
入館料:一般1,300円

両展覧会当日セット券あり…3,000円

取り扱い先:渋谷ヒカリエ9階 当日券売場
※当日セット券は当日窓口のみ取り扱い
(ソール・ライター展非売品ポストカード付)
※セット券は両展同日の入場ではなく別日での使用も可能

ソール・ライター展感想 / 市井の人の存在の美しさ

ソール・ライターは私の友人が大好きなアーティストです。
過去にも展覧会は行われていますが、私ははじめて観ました。

会場入り口
会場入り口付近より

展覧会の構成は以下の通りです。

1.ニューヨーク 1950-60年代
2.ソール・ライターとファッション写真
3.カラーの源泉 — 画家ソール・ライター
4.カラースライド・プロジェクション

写真作品
左:《無題》1950年代、右:《無題》撮影年不詳

はじめのセクション。
金期ニューヨークでのスナップ写真が展示されています。
人の後ろ姿や、目深にかぶった帽子の下に少しだけ見える顔、景色の一部となった人の姿。
どれも人の痕跡がみえる写真が並びます。
その時、その場所にいただれかを写した写真のなんと魅力的なことか。

デュシャンの写真
《マルセル・デュシャン》1952年

身近なアーティストの撮影もしています。
他にもアンディ・ウォーホルやジョン・ケージなど。

この背中、なんかいいですよね。
顔じゃなくても伝わるものがあるかんじ。

雑誌紙面
ハーパーズ・バザー紙面
雑誌紙面
ハーパーズ・バザー紙面

つづいて、ハーパーズ・バザーという大きなファッション誌での仕事が展示されています。
ファッション誌ですから装いが素敵に見える上、モデル一人一人が輝いていて、ずっと見ていられる写真の数々に驚くばかりです。

絵画作品の展示風景
展示風景より

次のセクションでは有名になった写真の活動ではなく、彼が常に大切にしてきた画家としての作品が展示されていました。

「絵画は創造であり、写真は発見だ」

これは彼の言葉ですが、色彩の美しい抽象画が数多くあり、これもまた彼の芯となる作品なのだと思いました。

カラー・スライド
カラー・スライドの数々

彼にとってカラー写真とは、アトリエ壁面に投影するなど光を通した状態で見るカラースライドだったそうです。

部屋でスライドを切り替えながら一枚一枚見ていくのは情緒があっていいなと感じます。
小さなスライドも並んだ様子が素敵です。

カラー写真のスライドショー
カラー写真のスライドショー
カラー写真のスライドショー
カラー写真のスライドショー

上記は、彼のカラー・スライドの鑑賞方法を参考に、広く大きな空間でカラー写真の数々をスライドショーで映し出している様子です。

集中してみていくと、日常と非日常といった言葉が揺らぐような感覚になります。
ちょっとした一場面の美しさ、ノスタルジー。

どれも特別で、普通で、見ていて心地よい写真ばかりです。

生き方がそのまま仕事に表れているように感じられて、不思議とみていて安心するような雰囲気が会場にありました。

オリジナルの写真集がほしくなりました。

平間至展感想 / 人そのものの魅力が引き出された写真

タワーレコードのキャンペーン「NO MUSIC, NO LIFE.」のポスターでおなじみの平間至さんの展覧会です!
1963年から現在まで、長きに渡って担当しているそうです。

残念ながら写真に撮ることができる箇所が少ないので、ご紹介できるところは限られます。

展覧会入り口
展覧会入り口

展覧会の構成は以下の通りです。

1.原点
2.仕事
3.バックステージ
4.場踊り
5.平間写真館TOKYO

タワーレコードキャンペーン「NO MUSIC, NO LIFE.」ポスター
タワーレコードキャンペーン「NO MUSIC, NO LIFE.」ポスター

生き生きとした写真の数々。
アーティスト自身の言葉。

このポスターだけの力強さがとても好きです。

雑誌の表紙
雑誌の表紙

ミッシェルガンエレファントの表紙のかっこよさ!
あれもこれも、観たことがあるものばかりです。

CDジャケット
CDジャケット

CDジャケットもずらっと並んでいました。
持っているものもあったり。
仕事の広さに驚くばかりです。

また、ダンサーである田中泯とのコラボレーションもひじょうに印象深いものでした。
あまりにも人間が写っているというか、生きるとか死とか、肉体、魂、その強い部分に目を離せませんでした。

展覧会のラスト、平間写真館TOKYOも素晴らしかったです。
2015年東京の三宿に開業した写真館は一般の人々にも開かれており、人の魅力がぎゅっとつまった写真を多く観ることができました。
個人や家族、パートナー、仲間。
写真を撮っておきたいと思うその時の、それぞれの人にぴったりの写真でいっぱいでした。

観てよかったな、と最後にはほっこり明るい気持ちで展覧会会場を後にしました。

まとめ

どちらの展覧会も人間の魅力満載で、見ていて楽しく、明るい気持ちにさせてくれました!

世の中には人が原因でいろいろなことが起こって、嫌な気持ちになったりどこか諦めそうになったりすることもあります。

諦めるなんて、すごく偉そうな表現ですが・・・。

ありきたりではありますが、人によって助けられることもあって、人間の良さがつまったこの展覧会は多くの人に見てほしいです。

ソール・ライターと平間至さんの作品は似てはいないけれど、写真という共通項でどちらも観ることで感じられることもあると思います。ぜひ。

余談

7月~8月中旬がなんだかんだ忙しくなってしまい、インプットの時間があまり取れていませんでした。
やっぱり余暇や心の余裕がないと、出かけることも少なくなってしまいます。
好きなことを楽しむために諸々先にこなす必要のある時だったと思って、残りの8月を過ごしていきます!
いつも通り、展覧会、映画になりそうですけど。
あとは集中して本を読む時間もつくりたいなぁ。

次は、上野のマティス展にギリギリ行けそうなのでまた感想書きます!
グッズも欲しい。並ぶの覚悟して行ってきますー。

今回のブログ、久しぶりになってしまいましたが読んでくださりありがとうございました。

終わり!

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