展覧会

【展覧会感想】「テート美術館展 光-ターナー、印象派から現代へ」国立新美術館

テート美術館展入口

大好きなジェームズ・タレルやクロード・モネ、ターナーなど目当ては色々。
事前に調べていたあのグッズも入手できました!

展覧会情報

東京展
会期:2023年7月12日(水)-10月2日(月)
休館日:毎週火曜日
開館時間:10:00−18:00
会場:国立新美術館 企画展示室2E(東京・六本木)

大阪展
会期:2023年10月26日(木)-2024年1月14日(日)
休館日:毎週月曜日(ただし1月8日は開館)、12月31日、1月1日
開館時間:10:00−17:00
会場:大阪中之島美術館 5階展示室


以下は展覧会ホームページより引用した企画趣旨です。

本展は、英国・テート美術館のコレクションより「光」をテーマに作品を厳選し、18世紀末から現代までの約200年間におよぶアーティストたちの独創的な創作の軌跡に注目する企画です。
「光の画家」と呼ばれるジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナーや風景画の名手ジョン・コンスタブルといった英国近代美術史を彩る重要な画家たちの創作、クロード・モネをはじめとする印象派の画家たちによる光の描写の追求、モホイ=ナジ・ラースローの映像作品やバウハウスの写真家たちによる光を使った実験の成果、さらにブリジット・ライリー、ジェームズ・タレル、オラファー・エリアソン等の現代アーティストによってもたらされる視覚体験にまで目を向けます。
本展では、異なる時代、異なる地域で制作された約120点の作品を一堂に集め、各テーマの中で展示作品が相互に呼応するようなこれまでにない会場構成を行います。絵画、写真、彫刻、素描、キネティック・アート、インスタレーション、さらに映像等の多様な作品を通じ、様々なアーティストたちがどのように光の特性とその輝きに魅了されたのかを検証します。

テート美術館展ホームページより

感想 / 構成上見辛さあり、個々の作品はとても良かった!

展覧会構成 / 全7章

展覧会構成は以下の通りです。

1章 精神的で崇高な光
2章 自然の光
3章 室内の光
4章 光の効果
5章 色と光
6章 光の再構成
7章 広大な光

”光”という大きな括りで作品が集められているため、ひとつの展覧会としてはやや見にくい印象がありました。
作品に多様性があることはいいのですが、私にとってはその幅が広いほど情報量が多くなって見辛くなってしまいます。

しかし、テート美術館の名品がたくさん来てくれていて個々の作品は見応えがありました!

撮影可の作品もそれなりにあったのですが、平日に訪れたにも関わらず混雑していたのでうまく撮れたものはごく一部になってしまいました。

同時期に、別フロアでは「イヴサンローラン展」もやっていて盛況のようでした。

1章 精神的で崇高な光 より

絵画
ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー《陰と闇-大洪水の夕べ》1843年出品


もっとも見応えがありました。
近すぎても遠すぎてもうまく捉えられないターナーの絵ですが、これは凄みがあり、いつまでも観ていられる絵でした。

とてつもない勢いで光を飲み込むさまが伝わってきます。

混雑していたのでゆっくり観ることは叶いませんでしたが、これは私も写真に収めておきたい!と思い順番を待って撮影しました。

2章 自然の光 より

絵画
クロード・モネ《エプト川のポプラ並木》1891年

絵画
クロード・モネ《ポール=ヴィレのセーヌ川》1894年


モネ好きなので、この二作品を写真に収めました。
ポプラ並木の絵にはこれまではあまり惹かれませんでしたが、いくつもの淡い色彩が重なった美しさに気付くことができました。

ポール=ヴィレの絵はグッズにもなりやすく、より有名ですね。
もくもくとした雲に引っ張られるような木々の描写が面白く、観ていて心地よい作品です。

4章 光の効果

写真はありませんが、この章ではターナーの《講義のための図解》シリーズ(いずれも1810年~1811年にかけてのもの)が印象的でした。

遠近法や反射、屈折などの影響を考えて、光と影をどのように描き分けるのか図解されています。

本展覧会ではこの作品が”箸置き”としてグッズ化されており、展覧会ホームページで事前チェックして絶対に欲しいと思ったので、購入してきました!

箸置き

かわいい!!!
久しぶりにポストカードや図録以外にグッズを買いました。大満足。

5章 色と光 より

絵画
ワシリー・カンディンスキー《スウィング》1925年


すこし暗く写ってしまいましたが、独特の雰囲気を持つカンディンスキーの面白さが際立つ一枚を観ることができました。

この章では、ゲルハルト・リヒター《アブストラクト・ペインティング(726)》1990年も展示されていました。

6章 光の再構成

立体作品
デイヴィッド・バチェラー《ブリック・レーンのスペクトル2》2007年
インタビュー画像
デイヴィッド・バチェラー《スタジオ訪問》2009年


美術館で見る作家インタビューが好きです。
どんな人でも優れた作家は端的に分かりやすい言葉で語るのだな、と毎回思います。

都市にある色に焦点を当てた作品、その二面性など、作品を観るときの参考になる言葉がたくさんありました。

ジェームズ・タレル《レイマー、ブルー》1969年

ジェームズ・タレルも大好きです。撮影禁止でした。
日本初公開の作品ということでひじょうに楽しみにしていました!

一室の奥の壁面の四辺から青い光がこちらに向かって射してくる作品です。
言葉だと分かりにくいですね。

作品の中央、ギリギリ前まで寄って行って、視界をタレル作品でいっぱいにして鑑賞する方法が気に入りました。

タレルの良さは、画像を載せてみてもらうよりも体験してもらうのが一番だと思います。

自然のなかや、空間のなかに自分自身を観るような感覚があります。

面白いコンセプトや、技術、歴史、理解など、ふだん美術を観るときに重要視しているそうした事柄が気にならなくなってくる作品の強さがとても好きです。

まとめ&最近観た映画

さきに書いたように、大きなテーマのもと多様な作品が集められているので展覧会全体としての情報量は多く感じました。
しかし、作品数としては全部で90点ほど、多くはないため一つ一つの作品を楽しめる展覧会でした。

ターナーの《陰と闇》や、タレルの《レイマー、ブルー》の二作品が観れただけで大満足!
そこにモネもあり、お気に入りのグッズまで購入できて楽しかったです。

天気のあまり良くない日で出かけるかどうか自体を悩みましたが、思い切って出かけたほうが楽しいことに出会えるものですよね。
行ってよかった。おすすめできます!





ブログに書けていませんが、最近は映画館で「ダンサーインParis」「ホーンテッドマンション」の二作品を観てきました!

どちらも大当たりな作品でした。
前者はよくある挫折からの再生ものとは少しアプローチが異なっているように感じられ、明るい結末に落ち着くところが鑑賞後に爽やかな気持ちにさせてくれます。
登場人物が魅力的です。

後者は、ディズニーの同名アトラクションに乗ったことがあるならより楽しめる作品になっていました。
子どもも観ることのできるホラー具合、アトラクションに乗った子なら大丈夫です!
ストーリーもしっかりあるので、大人の私も楽しかったです。


久しぶりの更新になってしまいましたが、今後も書き留めていきます。
読んでくださりありがとうございます。


終わり!

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