展覧会

2022年に鑑賞した展覧会/ベスト3

展覧会を観に行くことが好きです。
もう4月ですが、2022年に観たものをまとめつつベスト3を発表します。

2022年に鑑賞した展覧会 / 時系列順

  • ハリーポッターと魔法の歴史 / 東京ステーションギャラリー
  • 楳図かずお大美術展/東京シティビュー
  • クリスチャン・マークレー トランスレーティング[翻訳する] / 東京都現代美術館
  • はじまりから、いま。 1952ー2022 アーティゾン美術館の軌跡—古代美術、印象派、そして現代へ / アーティゾン美術館
  • Chim↑Pom展:ハッピースプリング / 森美術館
  • メトロポリタン美術館展 西洋絵画の500年 / 国立新美術館
  • 出版120周年 ピーターラビット / 世田谷美術館
  • ガブリエル・シャネル展 Manifeste de mode / 三菱一号館美術館
  • イマーシブミュージアム / 日本橋三井ホール
  • 水木しげるの妖怪 百鬼夜行展~お化けたちはこうして生まれた~ / 東京シティビュー
  • ジャン・プルーヴェ展 / 東京都現代美術館
  • 国立新美術館開館15周年記念 李禹煥 / 国立新美術館
  • 展覧会 岡本太郎/東京都美術館 
  • 冨樫義博展-PAZZLE- / 森アーツセンターギャラリー
  • マリー・クワント展 / Bunkamura ザ・ミュージアム 

1位:メトロポリタン美術館展 西洋絵画の500年

メトロポリタン美術館が、天窓からの自然光を取り入れ照明として活用するための改修工事(スカイライトプロジェクト)を行っていたからこそ実現できた、これ以上ない豪華な西洋美術の展覧会となりました。

会場前ポスター

2015年に東京都美術館で開催された「マルモッタン・モネ美術館所蔵 モネ展」にて、《印象・日の出》を観て衝撃を受けた体験から、一番の目当てはモネでした。
ただ、この展覧会はむしろ目玉しかない!というようなラインナップ。

展覧会の構成は以下の通りです。

1:信仰とルネサンス
2:絶対主義と啓蒙主義の時代
3:革命と人々のための芸術

どれも時代を彩る名作ばかりが並んでいました。
エル・グレコ、カラヴァッジョ、ターナー、クールベ、モネ、ゴーギャン、ゴッホ、セザンヌあたりが特に印象に残っています。

目当てのクロード・モネ《睡蓮》は1916–19年に描かれたもので、展覧会の最後を飾る素晴らしい演出で、ゆったりと観ることができました。
とても大きな作品でいつまでも観ていられる絵です。

コロナ禍でも本当に多くの人で賑わっており、人気の高さも伺えました。
グッズも種類が多く、物販を見るのも本当に楽しかったです。

2位:楳図かずお大美術展

私にとって忘れらない、素晴らしい展覧会でした。
1位にするかとても悩みました。

会場入り口

本展覧会では、代表作『わたしは真悟』『漂流教室』と『14歳』とともに、27年ぶりの新作『ZOKU-SHINGO 小さなロボット シンゴ美術館』が初公開されました。

1980年代に描かれた『わたしは真悟』の続編であり、同時に平行世界(公式ではパラレル・ビジョンと書かれていました)で展開されます。

全101点の連作絵画として展示され、これが度肝を抜くような作品群でした。
それぞれが1枚の絵画としても成立していてコマ割りはありません。
漫画を読んできた身からすると嬉しくなる描写や、不可思議な描写が数多あり、新しい感動を覚えました。
85歳を超えてなお、ますます力強くカラフルになっていく筆致にもぐっとくるものがありました。

また、『わたしは真悟』で象徴的に描かれるものに東京タワーがあります。
これほど、場所に必然性を覚える展覧会はこの先ないでしょう。

会場の東京シティビューから見た景色


購入したグッズはこんなかんじ。
マグネットになっていて、家の一角を飾ってくれています。
良い記念になりました!

楳図かずお大美術展グッズ「ミニアートコレクション」

3位:展覧会 岡本太郎

言わずと知れた岡本太郎の回顧展です。
残念ながら展覧会ポスター等取り忘れてしまいました。残念。

展覧会の構成は以下の通りです。

第1章 岡本太郎誕生ーパリ時代
第2章 創造の孤独ー日本の文化を挑発する
第3章 人間の根源ー呪力の魅惑
第4章 大衆の中の芸術
第5章 ふたつの太陽ー《太陽の塔》と《明日の神話》
第6章 黒い眼の深淵ーつき抜けた孤独

最初のフロアは、初期から晩年の作品、平面や立体作品が混ざって展示されていたことが印象的でした。
どこから見ても自由、好きに歩いて気になったものの前で立ち止まる。
理想の歩き方ができる良い空間で居心地がよかったことを覚えています。
背景の黒や、暗い中のスポットライトがよく似合って、厳かな雰囲気すら感じられました。

特に印象に残ったのが《跳ぶ》1963年、《反世界》1964年の2つの作品でした。
他の作品も同様ですがキャプションがひじょうに細かく、作品の背景を知って改めて観るといかにテーマと向き合い描かれたのかと心をつかまれます。

全体的には回顧展にふさわしく過去最大規模の展覧会となっており、見応えある良質なものでした。
20代始めのパリ時代(1931~1933年)に描いたとされる未発表作品も初お披露目となり、貴重なものを観ることが叶い、ひじょうにぜいたくな展示だったと感じます。

途中、この本昔読んだな、と撮っていた写真がありました。↓

「展覧会 岡本太郎」にて

以上、2022年のの展覧会ベスト3でした。
2023年に入ってからあまり行けていませんが、今年も心に響く展覧会に出会えたらなと思っています!

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA